公衆衛生医師の魅力 – ポイント2

自然災害や感染症などによる健康被害の拡大を防ぐことができる


健康福祉局保健医療課 中島 大樹


 2019年からの新型コロナウイルス感染症の世界的な大流行により、感染症パンデミックへの対応における保健所の重要性が再認識されました。近年の度重なる自然災害の被害状況を鑑み、地域における保健・医療・福祉の機能強化、各関係機関の連携強化は急務であり、保健所はその中で中心的な役割を果たすことが求められています。

 名古屋市の公衆衛生医師は、新たな感染症パンデミックに備えた体制の構築や、各計画の策定において、その医学的な知識や経験を生かしています。

 同様に、自然災害に備えた医療体制の構築においても、重要な役割を担っています。自然災害により疲弊した被災地の保健所機能の支援のためのチームである、DHEAT(災害時健康危機管理支援チーム)では、公衆衛生医師がリーダーを務め、他の医療専門職や事務職からなるチームメンバーを牽引することが求められます。

 名古屋市にはDHEATの派遣実績があり、その経験は被災時の受援体制の構築にも生かされています。

 平時からの地域住民の健康増進に加え、有事における健康危機管理は、公衆衛生医師にとってやりがいのある重要な仕事です。名古屋市の健康危機管理体制のさらなる充実のために、力をお貸しください。