公衆衛生医師の魅力 – ポイント1
疾病予防や保健対策により地域住民の健康を守ることができる
健康福祉局・感染症対策課 村田 乃理子
臨床では、病気になった人を見る機会がほとんどですが、公衆衛生では予防や健康づくりに関わる機会も多くあります。例えば、保健センターでは、フレイル予防教室やウォーキング、がん検診、乳歯へのフッ素塗布、母乳・栄養相談、小児の事故予防など、小児から高齢者までそれぞれに対応した事業を行っています。
ある区では自家用車が交通手段という住民が多く歩く機会が少ないことから、ウォーキングを重点に取り組んでいました。その中でも、両手にポールを持ち、足への負荷を減らし、住民が無理なく取り組めるようなウォーキング教室を行っていました。しばらくすると、ポールを持ってバスに乗る住民を見かける機会が増え、嬉しく感じています。
その地域の特徴を捉え、取り組みやすい健康増進や予防を企画していけることも、公衆衛生医師の魅力の1つです。